えふ

インタビュー

長岡で40年20社の信頼に応えるものづくり

  • 2課部長 2000年入社
  • 長谷川 拓也

長岡で40年、20社の信頼に応えるものづくり

40年前、創業時はわずか3〜4人でメンズコートを縫うところから始まったえふ株式会社。今では約20社のメーカー・ブランドと取引し、官庁・学校の制服から国内ブランドのアパレルアイテムまで幅広い縫製を手がけています。

今回お話を伺ったのは製造マネジメントを担当する 長谷川さん。一週間の予定を組み立て、現場の段取りを整え、お取引先とのやり取りまでこなすいわば工場の"まんなか"にいる方です。

えふの仕事の特徴、職場の雰囲気、これから一緒に働きたい人へのメッセージをじっくり伺いました。

「明確なルーティンはない」段取りの仕事

―― 普段はどんなお仕事をされていますか?

ざっくり言うと「全体の段取り」です。一週間の予定を出して会社全体のスケジュールを見ながら、どの仕事をどの工程に流すかを組み立てていきます。生地を裁つ「裁断」の準備をして現場に供給する。順番に作業を回しながら、メールチェックや外注先とのやり取りもします。

そういう意味では明確なルーティンというのはなくて、その日その日で動き方が変わります。お取引先からの連絡が来ればすぐに対応しなければいけませんし、現場で何かあればそちらの優先順位が上がる。常に動きながら考えるという感じです。

―― 一週間の予定を組むのはけっこう難しそうですね。

そうですね。約20社のお取引先があるので納期もアイテムも全然違うんですよ。今週はこのブランドさんのコートを進めながら来週からあの学校の制服に取り掛かるとか。並行して何本も走らせているので、人の手配・機械の段取り・生地の入荷・外注のタイミングまで含めて全部のピースを組み合わせていきます。

パズルみたいなところはありますね。組んだ通りには行かない日もあるので、その都度組み直しながら、です。

ひとつに絞らないから技術が広がる

―― えふの「他の縫製工場と違うところ」はどこですか?

ひとつに絞っていないというところだと思います。

縫製工場って、シャツ専門、パンツ専門、レディースだけ、メンズだけと特化しているところが多いんです。それはそれで強みがある。でもえふはメンズもレディースも、官庁・学校の制服も、メーカーさんからの依頼も、ブランドさんの少量のお仕事も幅広くやっています。

理由はいくつかあるんですけど、ひとつは「お取引先を一つに絞ると、その会社さんの状況に左右されてしまう」というところ。だから複数の柱を持っておきたいというのは昔からそうです。

もうひとつは結果としてですが、いろんなアイテム・素材・仕様に触れられるので技術の幅が広がるんですよ。これは現場の人にとってもすごく大きいことだと思っています。

―― お取引先について教えていただけますか?

今は約20社のお取引先があります。官庁関係のお仕事、学校の制服、メーカーさん、国内のブランドさん、実習生の制服など本当に幅広いです。

国内ブランドさんからは直接ご依頼いただくことも多くて、世界観を大切にしながら細部まで仕上げるというところを評価していただいています。国内の縫製である程度の規模感を持って対応できる工場は、実はそんなに多くないんですよ。

―― 印象に残っている仕事はありますか?

たくさんありますけど、創業当初の話を聞くと最初は3〜4人でメンズコートを縫うところから始まったそうです。それが40年経って、今は人数も増えて20社のお取引先と仕事ができている。

創業からずっと続いているお付き合いもあれば、ここ数年で新しく始まったお仕事もあって、少しずつ広がってきた歴史があります。

そういう「信頼関係でつながっている仕事」が多いのは、誇りに思っています。

25歳から75歳まで世代を超えて

―― どんな方が働いていますか?

年代の幅はかなり広いです。下は25歳くらいの方から、上は75歳くらいの方まで。男女比でいうと、だいたい 7:3 で女性が多いですね。

地元・新潟の出身者が中心ですが、アパレルや縫製の経験者もいれば販売出身など異業種から入ってきた方もいます。「服が好き」というところが共通点で入り口はそれぞれ違うけれど、現場で揃っていくという感じです。

―― 雰囲気はどうですか?

世代は違うんですけど、わりとざっくばらんというかわきあいあいとしています。

お昼はみんなで一緒に食べることが多いですし忘年会もあります。コロナで一度途絶えていたんですが、また再開しました。

仕事中はもちろん真剣にやっていますけど、休憩やお昼の時間は年代を超えて喋れる場所だと思います。

―― 長く働いている方が多いと聞きましたが、その理由は?

ひとつは、未経験から入って段階的にスキルを身につけていける環境があること。最初はアイロンから始まって、少しずつ工程を覚えていくので無理がないんです。一人前と呼べるところまでは最低でも 3 年くらいかかりますが、3年経ってもまだ学ぶことはあってずっと深められる仕事だと思います。

あとは、新卒で入って結婚・出産を経て育休を取ってまた戻ってきた社員もいます。子育てをしながら働いている社員も多くてライフステージに合わせて続けやすい職場だと思います。地元で世代を超えて長く働ける場所というのが、結果として続いている理由かなと思います。

未経験から現場で育つ

―― 未経験でも応募できますか?

はい、大丈夫です。

高卒で入る方もいますし、別の仕事をしていた方が転職で入ってくることもあります。最初は簡単な作業 ― たとえば、アイロンとか一から始めて少しずつ縫製の工程を覚えていきます。

教えるのは現場の先輩たちです。学校で習うように座学でまとめて、というのは難しいので、OJT で一緒に作業しながら覚えていくというスタイルですね。

できるようになると任せられる工程がだんだん増えていきます。一人前と言えるまでには最低3年くらいはかかりますが、その先もずっと学べる仕事です。

―― どんな人に来てほしいですか?

スキルよりもまず「服が好き」「ものづくりが好き」という人ですね。ものを作ることに没頭できる人、こだわりたくなる人は向いていると思います。

あとは、お取引先のメーカーさんやブランドさんが「こういうものを作りたい」と思っていることに、最大限応えたいという姿勢を持っている人。私たちの仕事はお取引先の世界観を形にする仕事ですから、相手の意図をくみ取ろうとする力は大事です。

それから、社員一丸でやっていくというところ。一人で完結する仕事ではなくて工程ごとに人がつながっています。チームの中で自分の役割を果たしていける人と一緒に働きたいです。

下請けの先に、自分たちで企画する未来を

―― えふの今後について、どう考えていますか?

正直に言うと、今は下請けが中心です。メーカーさんからのご依頼を受けて、形にしていく仕事です。これはこれで、ずっと大切に続けていきます。

でも、いずれは自分たちで企画していきたい、という思いもあります。オリジナルのものを発信していく、そういうフェーズに行きたい。

そのためには、技術はもちろんなんですけど、企画や発信のところに関わってくれる人も必要になります。新しいお取引先を開拓してくれる人、自社のものを発信していける人。そういう仲間も少しずつ増やしていきたいです。

―― 最後に、入社を考えている方へメッセージをお願いします。

縫製の仕事って、地味だと思われがちなんですけど、やってみるといろんなアイテムに触れられて、技術がどんどん広がっていく仕事です。

えふは、地元・長岡で 40 年やってきました。世代を超えて働ける場所ですし、育児で一度離れた人が戻ってこられる場所でもあります。

まずは見学だけでも来てもらえると嬉しいです。実際の現場を見て、雰囲気を感じてから決めてもらえたら、と思っています。

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